地方と都心で自動販売機に違いがある

自動販売機は、日本での普及の黎明期において、既に電化製品としての完成度が高く、現在の自動販売機の機能も当時の自動販売機の延長線上にあるに過ぎず、機能性こそ向上しているものの、全くの新技術が導入されることもそのような新技術が求められることもない程、十全に機能してきました。

もちろん、電化製品の急速な発展に伴い、技術力自体が向上していることもあって、自動販売機の機能自体は向上し続けており、いくら日本での普及における黎明期の段階から機能的に優れていた自動販売機であっても、現代の自動販売機の保冷・冷蔵・保温の精度は向上していますし、自動販売機で提供可能なサービスのバリエーションも増えています。

機能的に既に完成に近い自動販売機への需要は、長年、大きく変わることなく、飲料自動販売機への需要を主としてきましたが、近年、レトロブームの一環でレトロフード自動販売機への注目が集まった結果、フード自動販売機への需要が生じ、自動販売機市場における、新たな需要が開拓されるに至ったのでしょう。

そのため、これまで飲料ベースだった自動販売機のラインナップにも変化が生じており、ステーキやピザ、生鮮食品に加え冷凍食品といった食品をラインナップした、フード自動販売機の設置が行われたり、ネイルが可能な自動販売機が設置されたりしている他、化粧品や自動販売機限定の商品をラインナップした自動販売機が設置されるなど、自動販売機のラインナップ需要自体も増しているのです。